【立ち絵企画】飛んでいる矢は止まっている

木賊（とくさ）

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公開日時

2018/04/28 11:46:52

総シーン数

作品説明

白湯さま主催【立ち絵企画】参加作品

短めの作品なのでお気軽に。

14: あづま : 11/13 20:47:47 ID:241670392

>木賊さんすごい……丁寧で明快なご説明をありがとうございます！これほど解説して頂けるとは、嬉しさの極みです……！なるほど、矢とは神に等しい存在でしたか。確かに、地獄を無に帰する程の存在ですしね。そして最後の一文は、そういう意味だったのですね。地獄の罪人をも愛し、自らの罰に人間が巻き込まれないか心配する……なんと情け深い……。木賊さんの説明を読んでから改めて作品を読み返すと、壮大な神話が感じられて、より感慨深さを味わえました。それほど情け深い神だった存在が、淡々と独白する様は、余計に胸に迫るものがありますね。そして短い作品の中に、これほど沢山の情報が詰め込まれていた事に、いたく感動しました。 (なぜか世界の真理を垣間見た気分です) 木賊さん、ご返信ありがとうございました！

13: 木賊（とくさ） : 11/11 22:16:24 ID:tokusa14789

続き・矢の罰地獄を壊した何者かは矢に変えられ、地上に放たれる事になります。これにより生じる罰は二つあります。一つは、永遠に等しい時間の中を生きながら死に向かう事。これが罰に当たる理由は「地獄の罪人も同様に過ごし続けていたから」です。矢は落ちている間何も出来ないのでほぼ罪人と似た状況になります。つまり、お前も同じ状況を味わえ、と。もう一つは、地上に落ちる事によって生じる何かです。二つ目の罰の結末は、矢自身にも不確定ながら自覚できている節があります。それが最後の「死んでいる私は、地上の誰も預かり知らぬどこかにいて欲しくあるものだが」という文に現れています。この死んでいる私=既に地上に落ちた私とすれば、矢は自分が、誰も知らないどこか=人がいない場所に落ちてほしいと願っている事になります。言い換えれば、もし矢が人のいる所に落ちてしまったら人に何かしら被害が及ぶであろうというわけです。そしてそれが罪になるのならば、彼にとって少なくとも人は好感を持てるものであり、彼らを殺さなければならないかもしれないというのも罰になるでしょう。上の言葉に当てはめれば「地獄の罪人を愛したがゆえに地獄を壊すという罪を犯し、そのために矢にされ地上に放たれ、いずれ人に危害を加えてしまうであろう私」が一応完全に当てはまった状態となります。・「穢れは清浄になされた」これに関して特に付け加えるべき事はありません。強いて言うなら、矢は地上に打たれる事により「祖国」から追放された意味合いをも含みます。アダムとイブがエデンから、スサノオが高天ヶ原からそうされたように。不明な事がありましたらご一報ください。

12: 木賊（とくさ） : 11/11 22:15:27 ID:tokusa14789

>あづまさま結論から申しますと、ほぼその通り、です。元々謎かけを出すつもりはなく、自分の中では極めて明快な物語だったのですが、気づけば皆様が読み解こうとする状況になっていました。確かに明確には書いていませんが、文章を突き合わせれば補完できるようにはなっているつもりです。というわけでコメントに合わせて補足的な答え合わせをしていこうかと思います。・「罪ゆえの私、愛したがゆえの私」「ゆえ」の後に何が来るかがポイントとなります。ひとまず言葉を入れ替えて文章を作るならば「愛したがゆえに罪を犯し、罪を犯したゆえに（）私」となるでしょう。途中までは合致します。では（）の所に入るのは？仮に本文を見なくても入れられるのは、罪によって何かしらの報いや変化を受けているといった言葉でしょう。これを本文に即せば「矢にされ、地上に放たれた」となります。さらにいうと、というのは下記と重複すると思いますので後ほど。・矢の罪と動機矢が犯した罪は「地獄を無に帰したこと」=壊したと言い換えてもいいかもしれません。少なくともこの時点で矢が神に等しいもの（神そのもの）であったと考えていただけると思います（神々随一の弓の名手が矢を放っていることからも）。ではなぜ、矢は地獄を無に帰したのか？上にもある「愛ゆえ」、これに「何への」を持ってくれば答えになります。そしてそれは「地獄にいた罪人」という事になるのです。字数制限になりましたので続けます

11: あづま : 11/07 00:44:45 ID:241670392

なんと難解な……木賊さんが出す謎が偉大すぎて、何度も読み返してしまいました。そして他の方々のコメントと木賊さんのお返事(ヒント)を見て、また読み返す……そんな事を繰り返しているうちに、なんだか木賊さん(神)が出す難題に、コメントをする私達が歴史を積み重ねながら挑戦している、という感覚に陥りました。というわけで、当たって砕ける覚悟で、俺の屍を越えてゆけ的な感じで、愚考をさらします。もしよろしければ木賊さん、ヒントを下さい……(そして誰かこの謎解いて)。『矢』が語る「罪ゆえの私、愛したがゆえの私」とは、「愛したがゆえに罪を犯した私」と捉えて良いのでしょうか？そして『矢』の罪とは……「死に続ける」事が当たり前である地獄(あるいは地獄にある何か)を愛するがゆえに、それを「無に帰した」事？罪を犯した『矢』に与えられた罰とは「地に放たれる事」……それは『矢』にとって、「永遠を生きながら死に向かう拷問に等しい」という事。タイトルの通り「飛んでいる矢は止まっている」……つまり『矢』にとって飛ぶ事は永遠に等しく、地上に落ちる事はない(少なくとも、『矢』にとっての感覚としては)。そして『矢』が地に放たれた事で、「穢れは清浄になされた」という事は……裏を返せば、『矢』が罪を犯した事で、穢れをもたらした……という事でしょうか？(それを罰として償わされた？) そして最後の一文ですが……『矢』は、永遠を感じるその先の……終わり……もしくは何かしらの結果を望んでいる、という事でしょうか？そもそも『矢』とは何なのでしょう？かつては地獄の何かを愛していた(憐れんでいた？)ような……感情を持っていた何かのようにも思えますし……ああもう脳ミソの限界です。解釈が的外れな事は置いといて……こんなに考えるのが楽しかったのは、久しぶりです！神話を読み解いてる気分になりました。木賊さんマジ神。しかし最初は、「いつかこの謎を誰かに解き明かしてほしい……！」と思っていたのですが、感想書いてるうちに、謎は謎のまま、神秘的なままでいてほしい……そう思えてきました。すみません、私はどうしたいんだろう……中身がないわりに、気持ちの悪い長文でごめんなさい(そして神呼ばわりしてすみません)。とにかく、考える事自体に快楽を与える素敵な作品でした。すごく楽しかったです(放心状態)

10: 木賊（とくさ） : 07/09 23:59:40 ID:tokusa14789

> GreenGreenさまご覧いただきありがとうございます。わりかし文体模写は得意な方でして、今回はこれといったモデルはありませんが、一応神話調になるようにしてみました。あなたの考察は半分正解です。矢が為した事が何か、それが何故かという事と、最初数行と終わりの辺りで「どこへ向かっているのか」は分かるかなと思います。

9: GreenGreen : 07/08 00:47:15 ID:337223333

木賊さん‼(^o^)v こんばんはｧｧｧｧ気になったタイトルから飛んで参りました(*｀･ω･)ゞﾋｭｯ何と(゜ロ゜;難し過ぎて…何度も読み返してしまいました‼ とても繊細で読んでて心地よかったです‼あんな哲学的な文章さらっと書いてしまうなんて、やっぱり木賊さんは凄い方なんだなぁ…‼‼ 細かくときを刻んだとき、そこに永遠に生きる世界があって、永遠に生きながら死に向かうことが神から受けた罰であり、矢が犯した罪であるということでしょうか？(;￣ー￣A 頭悪くてごめんなさいorz‼ 私のイメージでは、神が矢を放つ行為というのが、何かを罰する為のもので…矢が罪を罰する側なのかと思ったのですが、矢も罰せられるんだ…と思いまして(;´д｀) 行き着く先…(--;) 生の先は死で…死の先は無…無の先は無なんですかね(--;)ふむふむまた読んで考えようと思います‼素敵な作品を本当にありがとうございます‼✨

8: 木賊（とくさ） : 04/29 16:11:18 ID:tokusa14789

>さとちゃんさまご覧いただきありがとうございます。明確に書かれていないので矢の行きつく先は推測するしかありません。ただしかし重要なのは、この矢がいつ落ちるのかは矢にすら分からないということ……。

7: さとちゃん : 04/29 15:43:39 ID:367883156

木賊（とくさ）さん見させて頂きました。なんか……謎ですね矢はどこに放たれたのだろうか？放たれたら、どうなるんだろうと考えてしまいました。でも結局、答えは見つからずでした。とても神秘的で、ちょっと怖くて、とても素晴らしい物語でした(о´∀`о)

6: 木賊（とくさ） : 04/28 15:56:24 ID:tokusa14789

>トキオさま一応読めば全てに答えがつくようにはなっているのですが、結構難しいと思います。とりあえず矢が何を愛していたのかが分かれば自ずとどこへ向かっているのかも分かるはずです。とりあえずざっとあらゆる神話の文を読んでみて、こうかなという文体を模写してみたつもりではあります。

5: トキオ : 04/28 14:34:49 ID:232629248

意味深な言い回しですねどういう意味なんだろうとひたすら考えてしまいました地獄では死とは死に続けることでそれ以外で生きるとは生き続けること地上に放たれた矢の先にあるのも死、止まること止まるまでの瞬間の間にもそれはある矢の先になにがあるのかは語られませんでしたが誰かに向かって空から矢は放たれたみたいですね文章から日本神話とか好きだなぁとなんとなく思いました