あやかし町の語り部

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公開日時

2024/03/24 17:12:33

総シーン数

作品説明

※この作品はフィクションです。実際の人物・団体・事件などとは一切関係ありません(たぶん)。
※この作品には一部、暴力・流血ほかグロテスクまたは不快な描写が含まれます。
※一部演出により処理が重くなることがあります。ご了承ください。

◇◆◇◆◇

　やあ、はじめまして。破魔蔵(はまくら)町へようこそ。
　ここへ来た、ということは僕の話を聞きに来たのだね。
　――おや、違うのかい？
　ということは、きみは何も知らずにここへ来てしまったのか。
　まあ、だとしても僕はきみのために物語を語るだけだがね。
　――うん？ 僕が何者か、だって？
　なに、名乗るほどの者じゃないさ。
　僕を知る者たちだって僕を語り部と呼ぶのだから、きみも同じようにしてくれて構わないよ。
　――さて、きみはどうする？
　この部屋を出て行くかい？ それとも、僕の語りを御所望かな？

読了時間の目安：20分〜

3: ヤマ : 12/21 20:26:38 ID:yamayama626

最初の話から引き込まれて、河童の話まで一気に読み耽ってしまいました。どの話もシリアスとコミカルのバランスが絶妙で、気付いたら心を掴まれている状態になってました。第二話は特に心がギュッとなりました｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡あのバーのマスター、凄く良いキャラですね。好きです(*´-`) 世間では怖いもの、怪物として恐れられている存在に対する新しい解釈がとても面白かったです！　それでいて彼ら彼女らへの愛情も伝わってきて、おもしろ切なく心温まりました。前の話に出てきたキャラが後の話に意外な形で再登場したときは、脳汁が出ておかしなテンションになってしまいました(ﾟ∀ﾟ) とにかく、全編通して凄く面白かったです！語り部さんの次のお話も楽しみです！

2: Ten10 : 04/26 18:33:10 ID:skana5

奇妙で非日常的なのに、どこか人間的な温かみを感じる素敵な短編集でした。特に2話のおはなしが好きで、客もバーテンダーもとても良いキャラクターでした。裏表紙での後日談っぽいのも真っ先に読みに行きました。オリジナル画像を使った表紙はとてもワクワクします。「さあ、これから私はこの本を読むんだ！」という気分に駆り立ててくれるのです(実際には語り部さんに聞かせてもらっているのですが笑)。

1: 藤川莉桜 : 04/20 06:34:50 ID:560891724

こんにちわ！カオス極まりない破魔蔵町を舞台にした不思議な物語、楽しませて頂いております。今ある３話はどれも好きなのですが、１話が特に好きです。シザーマンの恐ろしげな風貌に反して割と紳士的な立ち振る舞いとか主人公とオカケンの会話とかですね……w 差し出がましいのですが、せっかく同じ街が舞台の短編集なのですから、今後は別の作品のキャラがニアミスしたり、破魔蔵のランドマークが登場したりすれば一層深みが増すんじゃないかと思いました。お疲れ様でした！