大賞
(賞状+のべるちゃん便箋+3000のべコイン)
ジャスモールの奇跡
作者名:薊未ヨクト
選評
ゲーマー大学生が遭遇したとある事件をオンラインゲームの向こう側の友人の力を借りて解決する、所謂「安楽椅子探偵モノ」。第1回のべるちゃんチャレンジ大賞受賞者である奈尚さんの作品になります。 |
選評
イケてないオタク二人組が、いつも親しくしてくれる友達にプレゼントを選んであげる……と、あらすじだけ見ればシンプルですが、それだけでは終わらない魅力のある一作です。驚きの展開の数々と胸に残る読後感をぜひプレイして味わってみてください。 |
選評
中学校の同窓会に出席した主人公と、その同窓会に来ていない、学校一の才女であった同級生との思い出にまつわるお話。 |
選評
本作は、ショッピングモール「ジャスモール」を舞台にした群像劇。一見、バラバラに見える出来事が、やがて一本の物語に収束してゆく。明らかになる真実、そして物語の結末やいかに。
緻密に計算され尽くした物語の構成には脱帽の一言。なんと、審査員一同、満場一致での大賞選出です。これは本チャレンジ初の快挙でした!
群像劇でありながらも、各シナリオに手抜きをしているところがなく楽しく読むことができ、「やりたい展開に無理矢理持っていった感」が皆無なところに作り手の力量と作品に注いだ並々ならぬ情熱を感じさせられます。
何気なくすれ違ったあの人にも今日までの人生があり、そこにいる事情があり、もしかしたら自分の人生や事情とも、知らないうちにつながっているかもしれない。ひと同士のつながりが希薄になりつつある昨今の世相とも相まって、心に響く物語でした。
エンタメ性、読後の余韻、いずれも極めて高い水準にあると言えるこの一作を、栄えある「第3回大賞」として、ここに賞します。