青い夏

七里

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公開日時

2019/11/17 02:25:27

総シーン数

作品説明

周囲から見た自分は？

4つの短編です。

6: 七里 : 05/20 10:04:41 ID:227868917

草餅なつ様お返事が遅くなってしまってごめんなさい。深いコメントをいただいて、これは私も適当な返答は出来ないなと思っていたら時間が過ぎてしまいました。ご指摘のように、朝霧さんは本来「効率重視の不真面目」ではないのだと思います。ただ他人に利用されてきた今までの自分を正当化するために、自分がそのような性格であると思い込んでいるのでしょう。効率よく動いている、という思い込みによって、本来の真面目で人に利用されやすい自分を守っている。そうであるならば、もし今後その自己暗示から解放される時があれば、それは彼女の幸せになるのだろうか。そんなことも考えてしまいます。少し乱暴な意見になってしまいますが、本当に「効率重視」の人間ならば、そもそも幻想文学を専攻しないでしょうし……（あくまでも個人的な意見です）。朝霧さんにも譲れないものがあるのは、確かだと思います。その思い込みの中で生きていくのか、解放されるのか……考察ありがとうございました。

5: 草餅なつ : 05/19 21:31:20 ID:cassis

七里さん、【青い夏】拝読しました！これは...深いですね！！短い中で朝霧さんをあらゆる角度から見ているようで、朝霧さんの内面がとても立体的に感じられました。学生さんならではの悩み、終始共感でした(*^ω^*) きっと、朝霧さんは必要以上に「自分はこういう人間なんだ」と決めつけてしまっていて、自分自身を把握しきれていないのだと思います。でもそうやって、色々な人と接したり、色々なことを体験しながら色々考えているうちに、自分自身の事をより正確に把握できるようになっていくのだと思います。恐らくですが、効率よく(楽を)したい不真面目な人というよりも、あくまで今の朝霧さんの状態は心の状態であって、朝霧さんは単に人間関係に疲れているだけなのかもしれないと思いました。今は誰かと言い合いしたりするのも面倒で、期待をして裏切られるのも怖いから、最初から期待しないで淡々と自分一人だけで出来る選択肢を優先して選んでしまう。きっと、過去に自身の真面目な性格によって嫌な経験をしたのだと思います(利用されたりバカにされたりのような) それで、真面目という言葉にこだわって、〈不真面目〉を強調してしまうのかもしれないと思いました。きっと、朝霧さんは無意識に、整理のつかない自身の性格や行動について何度も何度も考えて、思考をなぞるうちに、〈私は効率よく動いている〉という解を見つけたのかもしれませんね。そして、その答えに確信を持っているので、そこから外れる自身の行動に疑問を持ってしまう。最初に、この現象は彼女の性格というよりも心の状態なのではと思ったのは、4つ目の姉とのやりとりのお話を見てそう思いました。長くなってしまいましたが、朝霧さんの心の中にはしっかりと熱い部分が眠っていて、面接官に自身の専攻を否定された怒りとして、それが表面に出てきたのだと思いました。「あんな面接官に言われた通りにはしたくない」という気持ちが、朝霧さんの自己像から外れている事に朝霧さん自身戸惑っている様子で、でもそれは本来の心のあり方だと思います。朝霧さんがハマっている迷宮は、きっと朝霧さん自身が現状に気がつく事で解決していくのだと思います。きっと、朝霧さんの自己評価に疑問を持っているお姉さんが鍵を握っているのかなとも(*^^*) 疲れている自身を認識し、心に温度を取り戻す事が出来たら、きっと就活も人間関係も良い方向へ進むのかなと、思います。七里さん、とても深い作品を読ませて頂き、ありがとうございました！！(*^ω^*)