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虚構原型

山下 式

プレイ数 443

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埋め込みコード

公開日時

2019/06/30 23:34:15

総シーン数

128

作品説明

快適に除湿された館内は、休日の喧騒で賑わっている。

電光掲示板を頼りに行列の波へ乗った先には、映画館のような大きいスクリーンと椅子が並んでいた。

髪の長い案内の女性がせっせと説明をしている傍で、手元のパンフレットへと眼を落とす。

ようこそ!
科学と幻想の世界、コールド・サイエンス・ソサエティへ!

ここは科学によって変化し、解明されていく人と世界を皆様にお見せするために用意されました!

そしてこのアトラクションであなたは!
イギリスの諜報員、ジェイムスン・ドウセットの物語を追っていただきます!

不気味な事件の調査、葛藤と選択・・・
ワクワクドキドキな非日常があなたをもてなしてくれることでしょう!

物語は全部で3階層!
"第1層 オートマタ"
"第2層 意識の在り処"
"第3層 幻視の痛み"

以上のプログラムで進行してまいります!

全ての物語を追い、人とは何か?世界とは何か?
そんな途方もない答えを探しに行きましょう!

パンフレットの案内を読み終わり、館内は暗転に照明を閉ざした。

投影機がスクリーンにフィルムノイズの光を差し始める。
光は素早く屈折して向きを変え、眼はやがて始まる光に秘められし物語を掴み取り、それは記憶と感情により意味を持って意識の横道へと入り込んでいく。

・・・辿り着くと霧の街。

19世紀ロンドン。


アトラクションへを選ぶとオートマタが始まります。
パンフレットを選ぶと各層を選択できます。

2019.3.11 第1層オートマタを公開
2019.5.5   第2層意識の在り処を公開
2019.6.21 第3層幻視の痛みを公開

物語の更新は第3層をもって終了致しました。
最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございます。

タグ

SF 、【完結】 、マルチエンディング 、ゲーム性無し 、ドラマ

全てのコメント(11)

11: Rしゃちょう : 09/06 23:07:07 ID:453708145

返信、ありがとうございます! 2回目のコメントで申し訳ありません。 山下式(電気ブラン)さんのかく言葉、一つ一つにすごく深い意味があってとても魅力があると思いました。 オートマタについて調べて見たのですが、本当にあるんですね!創作物?かと思ってましたが調べたら画像などが出てきました。オートマタに興味を持つきっかけになりました。オートマタ、不思議ですね。何か、言い方が悪いですが、いい意味で(?)少し不気味と言いますか、何か惹き付けられるものがあります。

10: 山下 式 : 09/06 00:53:17 ID:TypeYamashita

Rしゃちょうさん はじめまして。 この作品を手に取っていただき本当にありがとうございます。 語彙力なんて必要ありません。 この作品にコメントをしていただいたこと。作品にとって、それこそが何よりも価値があるのですから。 私では、こんな気難しい作品にコメントなどきっとできないでしょう。しかし、Rしゃちょうさんは勇気を持って作品への見解を投げかけてくれました。 こうしてこの物語は本来の機能を取り戻すのです。この物語の真の役割とは、あなたと私の差異の計算。 感情とは。意識とは。生きるとは。死ぬとは。現実とは。虚構とは。 生きながらにして死んでいる。死んでいながらも生きている。現実を侵食する虚構。虚構が写し出す現実の影に潜む真実。 まるで正反対のようにも見えるこれらへの解釈が、どうしたことか本来交わることがなかったであろう私とRしゃちょうさんを繋ぎました。 私やRしゃちょうさん、そして他の方々。物語が我々という記号を噛み砕き、個人の解釈が差異を生む。その誤差を追い込んでいくこの物語は、地球を回る3つの衛星が描く軌跡のように、カオスの扉を叩いて開きました。 その先にあるのは無数の物語。 私の語り。あなたの語り。私の、あなたの、人生という語り。あなたのための物語。 無数に散らばる星に眠る、しかし一際強い光を放つ物語が誰かの心を突き動かす。 こうして夢を見て、夢に破れ、自身がどれだけ凡人であるかを突きつけられたとしても、眠るときに見るのはスクリプト。 暗い部屋の、握る端末の灯りは蛍雪の功。 願わくばあなたの眼に映るあらゆるものが、より強く光り輝きますように。 励みになるコメントをしていただき、本当にありがとうございます。

9: Rしゃちょう : 09/04 22:40:20 ID:453708145

この素晴らしい、語彙力の方達のコメント欄に私がコメントするのは少し気が引けましたが、山下式(電気ブラン)様に伝えたかったのです! このノベルは私が今まで生きてきた中で読んだ小説、ノベルゲーム、見た映画などどれよりも面白かったと感じました。1~3層全て予想もしなかった展開、えーーっ?!と驚かされるような真実、(え?!この人○○だったの?!みたいな)とてもスゴい!心を動かされました!とにかく、読み進めるのが面白くて… 同時に、とても考えさせられた物語でもあります。オートマタの感情、植物状態の人間、どれも本当に難しいと思いました。 あまり理由はないですが、私はオートマタには感情がないと思いました。結局、彼女は人間に愛するようにプログラム?されただけだと私は思います。 植物状態の人間に関しては、曖昧でハッキリとした意見ではないですが、体は生きていて魂はないとと私は考えました。上手く言えないですが、その人の意識がない=魂はもうない?と考えて、その体は抜け殻というか…その人自身はもう死んでいて、体だけが生きている。(伝わりにくくてごめんなさい。)と、考えます。 最後に、 この作品に出会えてよかったと思っています。感謝です!私が出せる限りの語彙力出して書いたつもりです!

8: 山下 式 : 07/03 21:24:16 ID:TypeYamashita

Ten10さん 何処の馬の骨とも知れない、しがないアマチュアである私の作品を最後まで見ていただき本当に、本当にありがとうございます。 Ten10さんがこの作品に触れて何かしらの解釈を抱いた。すなわちそれは物語の強大な力を証明し、私自身が不特定多数の意識の溝に入り込むことに成功したことを証明しています。 私の語りが、見る者の思想に衝撃力をもって結合し、多様性を持たせて遺伝子のように環境に適応し、更なる強い物語りが生まれることを願ってこの作品を創りました。 それを可能にしたのはインターネットやスマートフォン・・・ これらテクノロジーを駆使し、現実(リアル)と虚構(フィクション)の境界線を取り払うことに成功した事実こそが本当の意味においてのSF(サイエンスフィクション)であると・・・ いや、もはやフィクションではなく、現実として生起している事こそ因果律。 あなたの意識に入り込み、新たに組み替えられし擬似人格が、遺伝子にも似た多様な語りに含まれる豊穣な幻想に避けることのできない差異を携え、そうして生まれた新たな語りが、枝から枝へ、分岐する端末へと伸びていくことでしょう。 最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございます。

7: Ten10 : 07/02 19:30:29 ID:skana5

虚構原型、ご完結おめでとうございます。 狂いつつも哀愁漂うゴーストスクワッドとの戦い。驚愕のエイダの正体。それぞれの人の出した答え。そしてドウセットの大切な人の未来のために自分の全てを削ぎ落としていく覚悟。 最高でした。 最初から最後まで話に引き込まれて目が離せませんでした。 ドゥセットの物語を終えた後の締め方も好きです。虚構は終わりましたが、虚構を読んだ人は確かに実在するという。 語彙量の少ない私では、この面白かったという感情を上手く文章で伝えられませんが、とても素敵なひと時でした。 改めてご完結おめでとうございます。 そしてのべるちゃんでこのような作品が読めて嬉しいです。

6: 山下 式 : 06/22 21:31:50 ID:TypeYamashita

矢田烏さん コメントありがとうございます。 何をどう捉え、それに対してどのような答えを出したか。という読者の心境に変化の流れがあってこの作品は真価を発揮する(当社比)ように創っていますので「私はこのように感じた!」的コメントは私も嬉しく、面白いなぁと思いながら読ませてもらってます。 1層で人と人形の境界線を曖昧にしたように、2層と3層も、とある境界線が曖昧になるように仕掛けております。 もう2層へ突入して頂いているということで本当にありがたく思います。 とりあえず私が組む拙い文章でも、最低限は読むに耐えうるのだなと一安心しました。

5: 矢田烏 : 06/22 16:38:46 ID:171956197

第1層オートマタ 僕はオートマタの人形とか好きなので楽しく拝読させてもらいました。 オートマタがいくら『恋』というものを所持したとしても、どう足掻いてもオートマタはただのからくり人形………と思っていたのですが、人間だってオートマタと同じように、細かなパーツとなる細胞から、組織、器官といったもので構成されてるのだから、あんまり違いはないのかなって思いました。どう認識するかは人それぞれなんですけどね。 とても興味深く考えさせられました。 現在第2層を読んでる途中です。ジェイは意識の転写をしたようですが、はたしてどうなるのか………

4: 山下 式 : 05/11 10:08:00 ID:TypeYamashita

Ten 10さん コメントありがとうございます。 楽しんでもらえた方の声が聞けるというのはなんだかとても暖かいですね。 今作の冷たい物語を組み上げている私自身も恐らくは冷たい。故に創作の途中は孤独を常に宿しています。 しかしこうしたコメントがいただけると、私も血の通った人間であって、電車の席で隣に座る知らない誰かと大きく変わるところがないのだなと思えました。 劇的な展開や起伏が薄く淡々。冒険や青春、涙といった快感を刺激する虚構からは程遠い、ただ意識の映し出す幻視を描いているに過ぎないこの物語を誠実に読んで下さっている方がいることに、私自身が感動せざるを得ません。この冷たい物語にも暖かい側面があるようにも思えました。 登場人物の心の声を聞き取るのはいつも苦労しているので、ジェイムスンを気に入っていただけたことは私も嬉しいです。 よければ次回の更新も手に取って下さいませ。

3: Ten10 : 05/07 19:10:45 ID:skana5

凄く続きが気になるラストでした……! 意識がなくなり無意識で動くようになったジェイムスンはどうなってしまうのか。それと気軽に身体を貸してしまったアトラクションの観客の運命は……笑。 淡々と進み呆気なくイレギュラーによって結末を迎えた1章の雰囲気がとても好きです。 オートマタに感情があれば人間なのか、人間に意識がなければ死んでいるのか。まるで対比のようになっている哲学的テーマも凄く考えさせられました。 それとジェイムスン・ドゥセットという主人公に、個人的ですがとても好感が持てました。自らの手が汚れてることを自覚し、悔いつつも任務を遂行することに躊躇いはない。哀愁漂うその姿が私にはかっこよく見えました。

2: 山下 式 : 03/18 22:44:46 ID:TypeYamashita

Awakさん お久しぶりです。 どんとこい長すぎるコメント電気ブランです。 情報量が多ければ多いほど嬉しくなる性癖なのでAwakさんのコメントはもう最The高オケ丸水産でした。 ただツチノコを食べるのはおすすめしません。どうせならそのままクリアしてフェイスペイントINFINTYのついでにステルス迷彩をデコレーション以下略 気をつけて製作していましたがやはり誤植がありましたか。 直したいことナンチャラの如しなのですが、それよりも早く製作をすすめてAwakさんや他の方々に見てもらいたい気持ちが勝っております故、もし意味が通じない程に重症な誤植でなければ目を瞑っていだけると幸いです。 (誰かー私に編集者さんをつけてくれてもイインダヨー) とは言え、見つけたらしっかりと訂正致しますので何卒ツンドラ気候のような目で見ててクダサイ・・・ そしてそして・・・! 作品の感想を細かに述べていただき本当にありがとうございます! 実はこの作品、個人が何かしらの感想を抱くことによって真に意味を持つように作っています。 Awakさんには彼女が人形であると感じたのですね。彼女が人間であるか、人形であるか、この二つに正解も間違いもありません。大事なのは、あなたが何を感じたかなのです(・・・というように、これを読むあなたがこの作品の主役なんだよという演出を目論んで、パンフレットって書いときゃだいたいチャプター選択って分かるやろ!問題ナッシング止まらないわよGo!!Go!!なんて考えておりました。次回のアップデートで補完しておきますごめんなさい許してくださいツチノコ食べますから) ともあれ、素敵なコメントありがとうございます。別に他の人の評価なんて全然気にしてないんだならね的なプロフィールを載せておきながら、事実コメントをいただけると製作テンション爆上がりでございます。 細かな設定やプロットは最後まで完成しているので、あとはプログラミングするのみでございます故、第2層の公開が半年先になるなんてことにはならないと思います。が、今作はじっくり、少しずつ公開していこうと考えています。 それではそれでは、次は第2層でお会いしましょう。

1: Awak : 03/17 23:01:20 ID:211701945

相変わらず面白いテーマで切り込んできますね٩( 'ω' )و のべるちゃんでがっつり人類社会していくその姿勢本当尊敬です。それだけでなくいつにも増してドラマチックに洗練された文章…舞台もミストシティロンドン…に加えオートマタのいる世界…と、非常に楽しめました。 私はやはりただの人形と思いたいところですが、実際に相対したら意味を変じて人形ではなくなるのだろうと思います。ただ私は人間がニューロンやシナプスの一筋、電気信号に至るまで完全に解剖したとしても人間は分からんだろうという考えです。人間の進化の過程が捨象されてなんだとかそれより細胞に還元していくイデオロギーに結果解釈的な迎合をすべきなのかとかなんだとかこーだとかあーだとか……私も未熟だし話しきれないのは間違いないのでやめておくます\( 'ω')/hoo まだまだあと2編あるということで、今回も大作になりそうですね。続きも楽しみにお待ちしております。 ところで最初軽い気持ちでパンフレット選んだらがっつりお話が始まって焦りましたが、これはチャプターということなんですよね。余裕があればどこかに記しておくかもいいかもしれません。それから少し誤植もありましたので、次回での訂正をお勧めします。生意気申し上げました。許してくださいツチノコ食べますから。 まだざっと読んだだけなんですが思い返しても#6が絡む部分なんか特に情景が印象的でとても良かったです コメント長すぎ Awak

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